音楽旅行

日々の出来事

天皇賞秋のサイレンススズカの故障と池田聡の名曲モノクロムヴィーナスの思い出

「忘れたくて楽しんで、忘れたくてフニャラララ、ニャララララ」

 

歌詞が思い出せないけどいい曲だった。

 

よほど音楽が好きな人にしかわからないであろう池田聡

 

高校生の頃、高橋勝(仮名)くんというクラスメートがいた。

 

彼とは2年間バンドを組むほど仲が良く放課後カラオケに行き

 

よく

f:id:createman:20191228145735j:plain


2人でモノクロムヴィーナスを歌った。

 

そんな彼は独特な天然パーマだ。

 

襟足だけで彼だとすぐわかるほど時間を共にした。

 

しかし、高校卒業を機にパッタリつるむことはなくなった。

 

それから8年たったある日のこと東京競馬場のG1レースで驚きの瞬間を迎えた。

 

競馬ファンなら誰もが涙を流したあの第111回天皇賞

 

11月1日の1並び。

 

おまけに断然1番人気に支持されたサイレンススズカの馬番が1番。

 

やらせじゃないのかと思うぐらいの1のオンパレード。

 

しかしレース中に事故が起きてしまった。

 

3,4コーナーあたりで逃げるサイレンススズカが脚に故障を発症してしまったのだ。

 

全頭ゴールした瞬間、物凄い悲鳴と怒号が静まった。

 

その時目の前の人混みの3列ほど前にいた男性の後ろ姿にハッとした。

 

天然パーマの高橋くん。

 

人混みを掻き分け「高橋くん」と腕を引っ張たのだが

 

知らないおっさんの涙顔。

 

人違い。

 

それも何万人もの人達が涙を流しひとつになっているところでの大失態。

 

ほんと申し訳なかった。

 

その夜、サイレンススズカ安楽死処分、旧友ではなかった残念な気持ちとで

 

風呂の中に頭から潜り

 

「バカヤロー」と何度も叫びました。

 

若かったな。