えらいこっちゃ。
癒される。
ドラえもんがいればな。
コロナウイルスのバカヤロー!
涙を止めて見てごらん「桜」 Tears and cherry by flowers flash orchestra
涙を止めて見てごらん「桜」 Tears and cherry
4月13日世界同時リリース
桜があるから四季がしまるんだ。
死期があるから桜が映えるんだ。
幼き頃、岩手に住む叔父とその子供たちが我が家へやってきた。東京観光だ。まだ東北新幹線が上野止まりだった時代だ。
観光の1日目はコテコテの東京周遊コースだ。皇居の周りを散策し行き交う車の流れとクラクションの音はまさに雑音のオーケストラ。しかし耳障りは悪くなくどちらかと言うと胸がワクワクする素晴らしいものだった。遥か遠くに見えた東京駅。近付くにつれ物凄いオーラと圧倒的な重厚感、私たちの口は開いていたと思う。叔父の一言は今でも忘れられない「たいしたもんだ」。あれから長い歳月を経て叔父も年老い数年前に亡くなってしまった。そんなこともありふと立ち寄った東京駅。新しく生まれ変わった東京駅を目の前に、あの日、あの時と同じ場所で一人佇み懐かしい思い出に心酔しそしてこの曲が生まれた。令和元年に相応しい新しいエレクトリックなサウンドに仕上げました。この楽曲を叔父に聴かせたら「うるさい!耳が腐る」と言うでしょう。それでもいつも心の隅にあの日の思い出。愛さずにいられない「愛・東京駅」
横浜の風を受けてみなとみらい地区から山下公園へ海を眺めながらひた歩く。振り向けば赤レンガ倉庫、大きな観覧車クロックワーク、眩し気な太陽に照らされ逞しくそびえ立っている。山下公園のベンチに年配の夫婦、若者のカップル、そして洗濯バサミアーティストA。彼の名前は千卓夫。名前の如く洗濯とは切っても切れない関係だとか。日本一の洗濯バサミアーティストの傍ら彼は音楽活動も。オリジナリティ溢れるスイングしたジャジー風の曲調はなかなか書けるものじゃない。
横浜山下公園に来た理由は彼に会うためだ。「私の書いた曲をスイングさせて欲しい」この事を伝えにきたのだ。リズムというものは面白い変わりにとても難しい。ジャズを好んで日々聴いたり演奏していれば自然とプレイそのものに反映される。しかし私が何度もスイングビートに挑戦し曲を書いてもいまいちスイングしないのだ。そこで彼に白刃の矢をたてた。きっちりしたジャズでなくてもいいがジャズの匂いのする軽快なものにして欲しいとアレンジを頼んだ。しかめっ面にくわえタバコ。しゃがれた声でオウと言ってくれた。
やってもらえると安堵の表情を浮かべた私と短くなったタバコをぎりぎりまでふかす洗濯バサミアーティストA。目の前の氷川丸を見つめ出てきたメロディは氷川きよしのズンドコ節。二人で奏でるハーモニー、ちらっと脳裏に浮かぶ郵便ハガキ。そう氷川丸は郵便物を異国の地に運ぶ船だってことを。横浜は歴史のある街。「赤いくつを履いてた女の子」悲しい歌であるが当時はそんな事が頻繁に起きていたのだろう。それから洗濯バサミアーティストAが愛してやまないジャズ喫茶「ちぐさ」で乾杯した。
こうして生まれた千卓夫とのコラボレーション作品。「洗濯バサミアーティストA」新たな時代と突出したアーティスト不足のミュージックシーンに風穴を開けた。いや、正確に言うと全然開いていない。横浜=洗濯バサミアーティストA、こうなるまで私は何度も彼とコラボレーションをしたい。野毛から黄金町、昭和の香り漂うこの街でいつかライブをやりたい。大岡川の桜咲く樹の下で京浜急行の走る姿を眺めながら叫んでみたいです。皆さんと大きな声で叫び会える日を楽しみにしています。